開発日誌 (~2012年)


# ワセリンで花粉症対策
(2009-01-24 07:50:54)

ワセリンで花粉症対策


花粉症はアレルギー性疾患・アレルギー疾患の一種ですが、現代の医学では対症療法的な治療法しかありません。

根本的な治療法がないまま、毎年長い期間、繰り返し悩まされる病気だけによい対策方法を探している人は少なくありません。


マスクがうっとうしい人のお手軽対策=ワセリン


花粉症対策のための様々なグッズが花盛りですが、手軽にできて、しかも効果的な対策が「ワセリンを鼻の下に塗る」ことです。

メカニズムは単純です。

花粉症は花粉という異物タンパク質の体内侵入によって発症するアレルギー反応ですので花粉をカラダに取り込まないようにしようという発想です。

植物に付着して口から取り込まれる花粉や、目などの粘膜から取り込まれる花粉もありますが、一番大きな進入経路は「鼻」。

鼻腔に取り込まれた花粉が鼻腔内の毛細血管から取り込まれることでアレルギー反応が起こります。

ところが、ほとんどの花粉は鼻腔入り口(鼻の穴)数cmのところまでしか侵入しません。


花粉ブロックのメカニズム


そこで鼻腔内(鼻の穴の裏)にワセリンを塗ることで体内に取り込まれる花粉を、ワセリンに取り込むというコンセプトが「ワセリンによる花粉症対策」です。

綿棒などで鼻の穴の裏や周辺にワセリンを軽く付着させるだけです。

【ワセリン花粉症対策】
・鼻の穴の裏にワセリン
・鼻の穴周辺にワセリン
・鼻の下から唇までのエリアにワセリン


無害なワセリン


鼻の穴だけでなく、鼻の下から唇までのエリアでの塗布も効果的です。

ワセリンに捕捉された花粉はカラダに影響を及ぼすことなく、洗顔やお風呂などで水とともに流れ落ちていきますので完全に無害のまま花粉対策ができます。



開発日誌 (~2012年)


# ワセリンと唇(リップ)
(2009-01-24 07:50:53)

ワセリンと唇


ワセリンは刺激が少ない成分です。

また口に入っても毒性がありません。よって、唇に塗っても問題ありません。

実際、市販のリップクリームなどにワセリンは基剤として多用されています。


皮脂腺がなく角質層が薄い唇(リップ)


唇には皮脂腺がないため皮脂膜で保護されていません。

しかも水分を保つ角質層が薄くできています。

そのため水分がすぐに蒸発しやすく、わずかな空気の乾燥でも荒れやすい部位となっています。

乾燥する冬場だけでなく、年中唇が荒れてリップクリームが手放さない人も少なくありません。


荒れやすい唇(リップ)


唇は皮脂腺がなく角質層が薄い割には常に外界に露出し刺激を受けます。

また、食事では食べ物に触れるため摩擦が起きますし、食事だけでなく話す行為で唇は左右前後に大きな運動を伴うため外界との刺激により影響を受け荒れやすくなります。

荒れた唇をなめる人がいます。

湿らされた唇は唇表面の水分の蒸発が、唇内の水分の蒸発を誘発するという悪循環に陥ることもあります。

そのため荒れやすい部位となっています。


唇はワセリンで保護しよう


ワセリンは人体に無害で刺激が少ない成分です。

食べることはできませんが(食べても排泄される)、少々口の中に取り込まれても中毒や毒性を発揮することはありません。

唇を保護するリップクリームは体内に取り込まれても無害なものを使用すべきなのでワセリンはリップクリームの代表的な基剤となっています。



開発日誌 (~2012年)


# ワセリンと顔とお化粧
(2009-01-24 07:50:52)

ワセリンを顔に塗ってもよいか?という問題


ワセリンは刺激が少ない物質。顔や唇に塗っても通常、問題ありません。

実際、皮膚科では顔に塗る薬として多く処方されていますし、ステロイドなどの薬効成分を溶かし込む「医薬品基材」として多用されています。

眼科用の医薬品や口内炎用の基剤としてもワセリンは利用されます。


化粧品下地として


ワセリンは基礎化粧品のクリームの代用として使用することができます。

よって、強力な保湿を求めている方には化粧品クリームに代えてワセリンのご使用をオススメします。

とはえい、日常的にワセリンを基礎化粧品として使用している方は多くないと思われます。

保湿効果は抜群ですが、テクスチャはややヘビーです。


基礎化粧品としてのワセリン


一般的な基礎化粧品は下記の3ステップで行われます:

・化粧水(ローション)
・乳液
・クリーム

基礎化粧品の考え方はお肌への水分補給とその維持(つまり保湿)。

よって、強力な保湿効果が必要な場合はクリームに代えてワセリンを使用すると効果的です。


お化粧フルコース


(1)基礎化粧品

基礎化粧品の最大の目的は保湿。お肌への水分補給と維持が目的です。

(2)日焼け止め

紫外線は体内でのビタミンD生成を促進します。

ビタミンDは抗ガン作用などメリットが大きいのですが、一方で紫外線はお肌の老化も促進する作用があり美容に敏感な方には避けたい刺激です。

昨今、日焼け止め化粧品も日常的に使用されている方も少なくありません。

基礎化粧品に日焼け止め成分が含まれているものもありますが、個別に使用する場合は「基礎化粧品 → 日焼け止め」の順で塗ります。

(3)ファンデーション

最後の仕上げはメイクアップ。ファンデーションは「基礎化粧品 → 日焼け止め → ファンデーション」の順で塗ります。


化粧品下地としてのワセリン(でも重い)


これだけのフルコースを手間暇かけて行う方が多いかどうか不明ですが、ワセリンがメイクアップの化粧下地になります。


「化粧下地」→「日焼け止め」→「ファンデーション」の順番でお化粧する際、ワセリンはクリームと同じような位置づけにします。

ワセリンを化粧下地として使用する場合、日焼け止めはワセリンの前でも後でも使用感の良い方で行います。

お肌にトラブルがあり、乾燥・外界からの刺激をパワフルに防ぎたいときは次の順で塗ります。

化粧水→乳液→ワセリン

ただし、ヘビーになりますのでお肌のトラブルが深刻でなければ必ずしもすべてが必要ではないと思います。必要に応じて使う化粧品をセレクトしてください。



開発日誌 (~2012年)


# ワセリンの不純物
(2009-01-24 07:50:51)

不純物が含まれていた初期のワセリン



ワセリンは原油を精製して製造されます。

1800年代、ワセリンがはじめて商用利用された頃は精製技術も現在ほど洗練されておらず、純粋な炭化水素ではなく硫黄など若干の不純物を含むワセリンが主流でした。


ワセリンの不純物


不純物の種類・含有量は採取される油田によって、かなり差があります。

たとえば硫黄や硫化水素は原油の代表的な不純物ですが、これらの量によって「スイート原油」「サワー原油」と分けられ、原油の価格も大きく違います。

【原油の段階の不純物の種類】
・水・土砂・金属

【石油やワセリンの段階の不純物の種類】
・硫黄化合物(0.1-3%)
・酸素化合物(0.1-1%)
・窒素化合物(0.1-1%)
・金属化合物(0.001-0.1%)
・ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素
・不飽和炭化水素(アルケン・アルキン)


硫黄や窒素は大気汚染の原因


1970年代、日本列島は自動車や工場から排出される排ガス・汚染物質が社会問題となりました。

大気汚染の代表的な汚染物質は次の2成分:

・硫黄酸化物(SOx)
・窒素酸化物(NOx)

これらは石油の燃焼によって生じます。

しかし、本来純度の高い石油ならSOxやNOxは発生しません。

石油に含まれる硫黄化合物や窒素化合物が、亜硫酸ガス(SO2)をはじめとする有害なSOxとなったり、一酸化窒素(NO)や二酸化窒素(NO2)などのNOxとなり、光化学スモッグの原因となります。

現在の日本では1970年代のような光化学スモッグは少なくなりました。

その理由は石油精製技術が進歩したことが大きな要因です。


開発日誌 (~2012年)


# ワセリン使い方
(2009-01-24 07:50:50)

自然の恵みワセリン


しかし、非常に大きな効能効果があることは科学的に明白であり、皮膚科でもっとも多く処方される薬の一つとなっています。ワセリンの特徴をよく理解して「自然の恵みワセリン」を利用しましょう。


ワセリンの塗る部位


体のどこに塗ってもカラダに副作用や刺激を与える可能性が低いこと。口の中で使用する口内炎の基剤としてワセリンが使用される理由もここにあります。

・・・顔の皮膚を乾燥から保護

唇(くちびる)・・・唇の皮膚を乾燥から守り、ひび割れ・荒れから保護

・・・ハンドクリームとして。手・指の皮膚を乾燥から保護

爪(つめ)・・・爪を乾燥から守り、剥け・割れ・荒れから保護

髪の毛・・・髪の毛をを乾燥から保護し艶々に

足のかかと・ひじ・膝(ひざ)・・・かかと・ひじ・膝の皮膚を乾燥から保護し、ひび割れ・ガザガザを和らげ、角質の生成を抑制

睫毛(まつげ)・・・薄く塗るとまつげ美容液として、まつげを健やかで健康に

ケガ・傷口・・・傷口をしっかりガードし人の本来の傷に対する治癒力を引き出す


ワセリンの塗り方


ワセリンは乳化系クリーム(白色の柔らかいクリーム)よりも固いテクスチャーが特徴で使いにくい印象ですが、下記のようにお使いください:

「少量」が基本・・・ワセリンを指先に取るとき少なめに

体温で溶かす・・・ワセリンを皮膚に塗りその部分を手で当て自分の体温で暖めてください。ワセリンはじわっと柔らかく

水分補給済みの肌へ・・・塗る前に皮膚を湿らせておくとお肌へのなじみが速く


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