開発日誌 (~2012年)
男性用ハンドクリーム
(2010-04-01 08:30:12)
男性用ハンドクリーム
冬場、日本の女性のハンドクリーム利用率はおそらく90%以上では。
一方、男性は習慣上もともと水仕事が少なくまた皮脂量も女性より多いため手荒れに苦しむ割合は少なく、女性より大幅に低いと考えられています。
しかし、近年、男性用ハンドクリームが市場では活況を帯びてきています。
皮脂量が女性より多い男性
男性の皮脂量は女性の2倍~3倍とも。
正確に測定されたデータを見たことないのでなんとも言えませんが、男性の方が、かなり多いことは日常的に体験することです。
女性は20代を境に皮脂分泌量が減少します。
男性も減少傾向にあるものの、女性よりも緩やかな減少です。
それでも乾燥気味の男性
もともと皮脂が女性よりも多く分泌する男性は皮膚の乾燥を実感する機会が多くありませんが、手のひらには皮脂腺が存在せず、案外乾燥気味の男性は多いと思われます。
スマホ普及で乾燥肌に気づく男性達
近年スマートフォンの普及でタッチパネルが乾燥で反応しにくくなるなどの現象を通して、手が乾燥していることを実感する男性が増えているようです。
それに伴い男性用ハンドクリームの売上げも拡大傾向にあります。
ハンドクリーム、男性用と女性用の違い
成分的な違いはほとんどありません。基本的に同じです。
男性の好みとして、清涼感やクール感を好む傾向にありますので少量のカンファーやメントールなどを持たせたものがあります。
配合する香料や香りも男性好みのさっぱりしたメンズライクな香りが配合される傾向になります。
また、マーケティング的に「男性用」をアピールするため力強いデザインのパッケージが特徴です。
男性用ハンドクリームの特徴
- 男性用・女性用の成分的な違いはほとんどない
- 男性的なデザイン、男性が好むパッケージ・容器
- 男性が好む清涼感・クール感・テクスチャーの強調
- 男性が好むサッパリ系の香り
開発日誌 (~2012年)
手荒れとハンドクリーム
(2010-04-01 08:30:11)
手荒れとハンドクリーム
冬場に手荒れを起こす人は珍しくありません。多くの主婦がなんらかの手荒れに苦しんでいます。手荒れは日本の冬の風物詩的な病気です。
手荒れとは?
角質層に損傷が生じ、皮膚表面にひびや亀裂が入り、場合によって出血を伴う皮膚の疾患です。
傷口周辺では炎症が発生するため赤みや痒みが伴う場合もあります。バリア機能が失われた傷口では細菌繁殖も起こりやすくなります。
手荒れの症状
手荒れはステロイドなどの外用薬で一時的に治りやすいのですが、生活習慣や職業上避けて通れない繰り返しの手仕事のため慢性化しやすい病気です。
そのため人命に直接関わる病気ではありませんが、長期化する傾向があります。
皮膚表面から数ミニの深さまで達した亀裂と出血はピリピリとした痛みや激しい痛みを伴い、強い痒みを感じることもあります。
手洗いや水仕事(炊事、洗濯)では患部に水がしみたり、指を動かしただけで傷口が開いて出血が繰り返されます。
職業病
日本では空気が乾燥する冬場に発祥する人が圧倒的に多く、春になると自然治癒するケースも珍しくありません。
冬は乾燥と低温のため血行や皮脂の分泌活動も鈍ります。調理師、美容師さんにとっては一種の職業病となっています。
手荒れの原因
皮膚表面の乾燥が最大の原因です。繰り返しの水仕事(炊事、洗濯)や洗剤、シャンプーの使用によって皮脂や角質が落ち、肌を保護するバリア機能が低下が原因です。
いったん、手荒れを発症するとそこからさらに皮膚バリアが破壊されやすくなり悪化を促進します。
皮脂腺がない手のひら
手のひらには汗を出す汗腺はありますが、なんと皮脂腺はまったくありません。
皮脂腺は全身にありますが、くちびる・手のひら・足の裏にはありません。
外界の刺激を直接的に受けやすい手のひらになぜ皮脂腺が存在しないのか、進化の過程でそうなったと思われますが、その理由は不明です。
その代わり、角質層が他のパートよりも厚くできており刺激からの保護の役割を果たしています。
手荒れの治療法
皮膚科でステロイドなどの治療薬が処方されると思いますが、基本的に生活習慣として手を乾燥と刺激から保護することが重要です。
- ・肌に合わない洗剤は避ける
- ・水仕事(炊事、洗濯)はなるべくゴム手袋を使う
- ・水仕事(炊事、洗濯)を少なく、時間を短く工夫する
- ・手を洗いすぎない、極端にきれいにしすぎると常在菌もいなくなり逆にリスクが高くなります
- ・食器の汚れを落とすが、皮脂も落としやすい「お湯」は使いすぎない
- ・水仕事(炊事、洗濯)・入浴後にはハンドクリーム・ボディクリームをつけることを習慣化する
- ・濡れた手はふき取り、濡れたままにしない(自然乾燥は皮膚の水分を奪いながら蒸発しやすくなる)
- ・暖房は加湿とセットで
開発日誌 (~2012年)
手作りハンドクリーム(蜜蝋)
(2010-04-01 08:30:07)
日本では昔、自宅で味噌や醤油を作っている家庭が多かったそうです。
ハンドクリームは味噌や醤油よりももっと手軽に簡単で短時間で作れます。
蜜蝋とはビーアックス(ハチのワックス)とも呼ばれます。
ハチの巣にできる天然の動物性ワックスです。
養蜂で蜂蜜(ハチミツ)の副産物として販売されているので比較的簡単・安価に入手できます。
蜜蝋ハンドクリームはハンドクリームの2大カテゴリーではノンウォーター系ハンドクリームになります。
ハンドクリームとしては蜜蝋だけでも機能しますが、ワックスだけに固くやや使いにくい。
そこでこ植物オイルと香り付けとして精油(エッセンシャルオイル)を混ぜることが一般的です。
100gの蜜蝋ハンドクリームを作る場合
クリームの堅さやテクスチャの好みに応じて蜜蝋と植物オイルの配合比率は変更してください。
植物オイルのオススメはホホバオイルです。
抗酸化力が強く変質しにくいためです。
またお肌の皮脂成分と非常に似ていて、アレルギー反応が出にくいこと、皮膚に吸収されやすくサラサラ感があることが理由です。
ホホバ以外にはオリーブ油やツバキオイルでもOKです。
これらはアロマテラピーでは「キャリアオイル」と呼ばれ、精油を溶かして皮膚への吸収をよくする働きがあります。
精油はすばらしい香りがあり、多くは抗菌作用があります。
ハンドクリームに必ずしも精油は必要ありませんが、少しだけでも入れると楽しさ豪華感・癒し効果がアップします。
私の個人的なおすすめはローズマリーです。
ハーブの香りが食品についたとき(ハンドクリームなので)、まったく違和感が感じられない点がいいですね。
※溶けた蜜蝋を配水管に流すと配水管を詰まらせる原因になります。ご注意下さい。余った蜜蝋はキッチンペーパーで拭き取り燃えるゴミとして廃棄のこと。
防腐剤を使っていませんが、ノンウォーター系ハンドクリームは腐敗しにくい性質があり室温保管でも大丈夫。
理想を言えば、ビタミンE(トコフェロール)を数滴加えておくとさらに抗酸化力が上がるのですが、入手が可能ならぜひお試しください。
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ワックス系ハンドクリームの素材として「蜜蝋(ミツロウ)」が多く取り上げられます。
その理由は作り方が簡単で原料が入手しやすいためと思われます。
※ミツロウ(蜜蝋)とは?・・・ミツバチの巣から採れる固形ロウです。英語ではビーズ・ワックス。
パルミチン酸ミリシルを主成分とし、やや甘い香りの天然ワックスで食されることもありお肌にやさしい素材です。
必要な原料と器材は下記の通りです:
【材料】
【器材】
コンロと鍋も必要ですが、台所で行えば普通にあるものばかりです。これだけで化粧品メーカーも驚く完成度の高いハンドクリームができます。
作り方はホホバオイルとミツロウを溶かして精油を落とす。これだけです。
(1)ホホバオイルにミツロウを入れて暖める
ハンドクリームの基材作りです。「基材」(きざい)とは化粧品のベースとなるクリームや溶液のことです。
ここではハンドクリームの本体ですね。ハンドクリームの作り方、始まり始まり・・・
ミツロウとホホバオイルの配合比率は(ミツロウ:ホホバオイル)=(1:2 - 1:5)程度。
1:2の比率で制作すると真夏の30度を超える気温でも液状化しない傾向にsりますが、反面冬場は固すぎて使いにくいです。
逆に1:5の配合比率なら冬場使いやすいのですが、夏まで持ち越すと液状化する可能性が大です。
ビーカーに入れたミツロウとホホバオイルをそのまま、水を張った鍋の中に入れ火に掛けます。これを「湯煎」(ゆせん)と呼びます。
ミツロウが溶けてしまえばハンドクリームの基材が完成です。
(2)お好きな精油を加える+掻き混ぜる
精油とは植物から採取されるオイル上の天然の芳香成分です。
精油の配合量は「お好きなだけ」と言いたいところですが、とにかく精油はパワーのあるオイルであまり高濃度では危険です。
精油それぞれに使用量のガイドラインがありますので購入されたオイルの説明書やアロマテラピーの参考書などを参考にされるとよいでしょう。
しかし、通常はそれほど神経質になる必要はありません。通常の推奨配合量は1%程度が多いかもしれません。
もし1%程度の配合ですと100ml基材に対して1ml、だいたい20滴くらいです。
ビーカーに余ったミツロウを排水口に絶対流さないこと。
余ったミツロウは紙などで拭き取ってゴミ箱へ(燃えるゴミ)。排水口に流さすと目詰まりの可能性大です。
ハンドクリームは味噌や醤油よりももっと手軽に簡単で短時間で作れます。
手作りのメリット・デメリット
- 【メリット】
- ・どんな成分が入っているのか安全性が確認できる
- ・自分好みにテクスチャや成分を変更できる
- 【デメリット】
- ・材料を買いそろえる手間と割高感
- ・容器を自分で準備する手間
- ・ステロイドやビミタミンAのように個人では入手しにくい成分がある
蜜蝋(ミツロウ)を使う
蜜蝋とはビーアックス(ハチのワックス)とも呼ばれます。
ハチの巣にできる天然の動物性ワックスです。
養蜂で蜂蜜(ハチミツ)の副産物として販売されているので比較的簡単・安価に入手できます。
蜜蝋ハンドクリームはハンドクリームの2大カテゴリーではノンウォーター系ハンドクリームになります。
ハンドクリームとしては蜜蝋だけでも機能しますが、ワックスだけに固くやや使いにくい。
そこでこ植物オイルと香り付けとして精油(エッセンシャルオイル)を混ぜることが一般的です。
蜜蝋ハンドクリームのレシピ
100gの蜜蝋ハンドクリームを作る場合
- ・蜜蝋・・・20g
- ・植物オイル・・・80g
- ・精油・・・数滴
クリームの堅さやテクスチャの好みに応じて蜜蝋と植物オイルの配合比率は変更してください。
植物オイルのオススメはホホバオイルです。
抗酸化力が強く変質しにくいためです。
またお肌の皮脂成分と非常に似ていて、アレルギー反応が出にくいこと、皮膚に吸収されやすくサラサラ感があることが理由です。
ホホバ以外にはオリーブ油やツバキオイルでもOKです。
これらはアロマテラピーでは「キャリアオイル」と呼ばれ、精油を溶かして皮膚への吸収をよくする働きがあります。
キャリアオイルとして最適な植物オイル
- ・オリーブオイル
- ・サフラワーオイル
- ・胡麻油
- ・オリーブオイル
- ・ツバキオイル
- ・スィートアーモンドオイル
香り付けとして最適な精油
精油はすばらしい香りがあり、多くは抗菌作用があります。
ハンドクリームに必ずしも精油は必要ありませんが、少しだけでも入れると楽しさ豪華感・癒し効果がアップします。
私の個人的なおすすめはローズマリーです。
ハーブの香りが食品についたとき(ハンドクリームなので)、まったく違和感が感じられない点がいいですね。
- ・カモミール
- ・カユプテ
- ・グレープフルーツ
- ・クローブ
- ・ゲットウ(月桃)
- ・サイプレス
- ・サンダルウッド(白檀)
- ・シトロネラ
- ・ジンジャー
- ・スペアミント
- ・セージ
- ・ティートリー
- ・ヒノキ
- ・フェンネル
- ・プチグレイン
- ・ペパーミント
- ・ベルガモット
- ・ラベンダー
- ・レモン
- ・レモングラス
- ・ローズウッド
- ・ローズオットー(ダマスクローズ)
蜜蝋ハンドクリームの作り方
- ・湯煎(ナベに水を入れ沸かし、溶かず物体を容器に入れ容器ごと間接的に熱すること)で60-70度くらいで蜜蝋が溶ける
- ・キャリアオイル投入
- ・よくかき混ぜて最後に、精油を数滴垂らす
- ・保存容器に移し替え、さましたらできあがり
※溶けた蜜蝋を配水管に流すと配水管を詰まらせる原因になります。ご注意下さい。余った蜜蝋はキッチンペーパーで拭き取り燃えるゴミとして廃棄のこと。
防腐剤を使っていませんが、ノンウォーター系ハンドクリームは腐敗しにくい性質があり室温保管でも大丈夫。
理想を言えば、ビタミンE(トコフェロール)を数滴加えておくとさらに抗酸化力が上がるのですが、入手が可能ならぜひお試しください。
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蜜蝋ハンドクリーム
ワックス系ハンドクリームの素材として「蜜蝋(ミツロウ)」が多く取り上げられます。
その理由は作り方が簡単で原料が入手しやすいためと思われます。
※ミツロウ(蜜蝋)とは?・・・ミツバチの巣から採れる固形ロウです。英語ではビーズ・ワックス。
パルミチン酸ミリシルを主成分とし、やや甘い香りの天然ワックスで食されることもありお肌にやさしい素材です。
蜜蝋ハンドクリームの材料
必要な原料と器材は下記の通りです:
【材料】
- ・ホホバオイル
- ・ミツロウ
- ・精油
【器材】
- ・ビーカー(またはコップ)
- ・スパティラ(または割り箸、竹串など要は掻き回すもの)
- ・クリームを保管するための容器
コンロと鍋も必要ですが、台所で行えば普通にあるものばかりです。これだけで化粧品メーカーも驚く完成度の高いハンドクリームができます。
作り方の手順
作り方はホホバオイルとミツロウを溶かして精油を落とす。これだけです。
(1)ホホバオイルにミツロウを入れて暖める
ハンドクリームの基材作りです。「基材」(きざい)とは化粧品のベースとなるクリームや溶液のことです。
ここではハンドクリームの本体ですね。ハンドクリームの作り方、始まり始まり・・・
ミツロウとホホバオイルの配合比率は(ミツロウ:ホホバオイル)=(1:2 - 1:5)程度。
1:2の比率で制作すると真夏の30度を超える気温でも液状化しない傾向にsりますが、反面冬場は固すぎて使いにくいです。
逆に1:5の配合比率なら冬場使いやすいのですが、夏まで持ち越すと液状化する可能性が大です。
ビーカーに入れたミツロウとホホバオイルをそのまま、水を張った鍋の中に入れ火に掛けます。これを「湯煎」(ゆせん)と呼びます。
ミツロウが溶けてしまえばハンドクリームの基材が完成です。
(2)お好きな精油を加える+掻き混ぜる
精油とは植物から採取されるオイル上の天然の芳香成分です。
精油の配合量は「お好きなだけ」と言いたいところですが、とにかく精油はパワーのあるオイルであまり高濃度では危険です。
精油それぞれに使用量のガイドラインがありますので購入されたオイルの説明書やアロマテラピーの参考書などを参考にされるとよいでしょう。
しかし、通常はそれほど神経質になる必要はありません。通常の推奨配合量は1%程度が多いかもしれません。
もし1%程度の配合ですと100ml基材に対して1ml、だいたい20滴くらいです。
失敗しがちな注意点
ビーカーに余ったミツロウを排水口に絶対流さないこと。
余ったミツロウは紙などで拭き取ってゴミ箱へ(燃えるゴミ)。排水口に流さすと目詰まりの可能性大です。
開発日誌 (~2012年)
フェースクリームとハンドクリームの違い
(2010-04-01 08:30:06)
顔とハンドクリーム
まれにいただく質問が、「ハンドクリームを顔に塗ってもいいですか?」。
質問の趣旨は手用に製造されたハンドクリームを顔に塗るとかぶれたり、肌荒れしたり、湿疹がでたりなどのトラブルを心配されていると思われます。
基本的に成分は同じ
フェースクリームとハンドクリームの成分は基本的に同じ。
どちらも皮膚を守る同じスキンケア用クリームですので。
ただし、顔よりも手の方が水仕事(炊事、洗濯)など圧倒的に過酷な環境に晒されますのでその分、ハンドクリームはフェースクリームよりもパワフルにテクスチャが変更されています。
通常、ハンドクリームを顔に付けても基本的に問題ありませんが、尿素などの成分が含まれると、顔には刺激となりますので配合されている成分によっては顔への使用はおすすめできません。
フェースクリームの魅力
ハンドクリームもフェースクリームも成分は基本的に同じですが、顔の皮膚の方が繊細で敏感ですのでフェース用にはそれだけ優しい成分(刺激が少ない)をチョイスして配合されるケースが多い。
それと、フェースクリームにはお金を惜しまない方が多い。
そのため稀少で高価な成分を配合し、高価格帯の商品にできる点が、マーケティング的にメーカー側の魅力になっています。
開発日誌 (~2012年)
薬事法による種類
(2010-04-01 08:30:03)
薬事法による種類
薬事法では化粧品と医薬品は明確に区別されます。
薬事法の基本コンセプトは・・・
・「化粧品 = 清潔・きれいにするためのもの」
・「医薬品 = 薬効があり病気や人体を改善するもの」
しかし、現実にはその境目の判断は微妙でです。
化粧品の機能性は近年高まってきており(「機能性化粧品」というコトバも使われています)、次第に医薬品の領域に入りつつあります。
たとえば近年の「美白化粧品」は白粉でお肌を白く見せるというレベルではなく、お肌自体を白くする効果があります。
薬事法を厳密に解釈すれば、化粧品を逸脱している。
ハンドクリームも化粧品としてのハンドクリームと、医薬品としてのハンドクリームには機能的な差異があることになっています。
化粧品と医薬品の違いとは何でしょう?
化粧品と医薬品のハンドクリームの違い
ハンドクリームの法律上の分類は・・・
- ・化粧品
- ・医薬部外品(薬用化粧品)
- ・医薬品
医薬品とは?
医薬品には店頭で購入できする一般用医薬品(家庭用医薬品、大衆薬、OTC医薬品)と、医師の処方箋がないと購入できない医療用医薬品(処方せん医薬品)があります。
ステロイドなど薬効があり副作用リスクがあるものは医薬品として申請し、厚生労働大臣の許可を得て医薬品として認められます。
医薬部外品とは?
医薬部外品は化粧品と医薬品の中間に位置するもので化粧品よりも薬効を謳えるが、医薬品ほど謳えないもの。
しかし、現実的には医薬品に勝る薬効があるものもあります。
しかし、コストと時間かかがる医薬品申請を回避するために、内容的に医薬品ながら、国家の制度的に医薬品でない製品もあります。
なお、「医薬部外品」は非常に中途半端なカテゴリーであり、海外では一般に存在しないようです。
薬用ハンドクリームとは?
市場では「薬用ハンドクリーム」「薬用化粧品」など「薬用」というコトバが使用されていますが、薬事法では「薬用」という表現は定義されておりません。
しかし、公正取引委員会など政府系機関の見解により、事実上「医薬部外品」の別名扱いとして使用されています。