23 乳化系 vs ワセリン

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一般的なハンドクリームは白いクリーム状のもの(=乳化系クリーム)が多いですよね。少し固めのワセリンとは違った雰囲気、何が違うのでしょうか?・・

乳化系クリームとは?

乳化系クリームとは水分とオイルを混ぜ撹拌することで白くクリーム状になった物質全般を指します。水分と油が適度に混じり合うため油の保湿力と水分のサラサラした使い安いテクスチャが特徴です。

ワセリンは?

ワセリンは原油から精製分離された純粋な炭化水素の固まりで、水分の含有率は「0%」。水分透過率もほとんどなく皮膚表面からの水分蒸発を強力に防止します。

比較してみました

【乳化系クリーム】
・お肌への吸収率 → ある程度皮膚に吸収されやすい
・水分透過率 → ある程度高く、水分蒸発が起こりやすい (保湿力が弱い)
・皮膚バリアー保護力 → 中
・皮膚を水仕事から守る耐水性 → やや弱い
・感触・テクスチャー → 比較的さらさら感があり良好

【ワセリン】
・お肌への吸収率 → ほとんど皮膚に吸収されないが、お肌に馴染んでとどまる (そして、自然剥落)
・水分透過率 → ほとんどないので、水分蒸発が起こらない (保湿力が高い)
・皮膚を水仕事から守る耐水性 → 強い
・皮膚バリアー保護力 → 高い
・感触・テクスチャー → ベタベタ感があり使いにくい

それぞれに長短があるので賢く使い分けたいですね。

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大まかな特徴

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