ワセリン物語

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ワセリンと石油精製

石油精製とワセリン


ワセリンは、原油を精製して製造されます。ワセリンと石油精製の関係について解説します。


石油精製


そのままの状態の原油には使用用途があまりありません。

しかし、精製するとナフサ・灯油など様々な石油製品になり、さらにそれらが多種多様な燃料・プラスティック製品・医薬品・化学製品の原料へと変貌します。

ナフサは、ガソリンの原料であると同時に様々なプラスティック製品や有機化学、そして医薬品・化粧品の原料になります。

この石油精製で、もっとも重要な技術が蒸留です。

蒸留とは対象物に熱を加えることで沸点の高いものから順番に揮発する物質の性格を利用して物質を分ける技術ですが、蒸留すれば揮発するモノとその後残るモノに分かれます。


残渣(ざんさ)から生まれるワセリン


ワセリンは、石油精製課程で残されたモノ、石油業界では「残渣」(ざんさ)と呼ばれます。

蒸留しても残るだけあって、残渣した物質は、沸点が低く重量が重い性質、また熱や気圧に対して比較的安定した物質です。

ワセリンはこの残渣をさらに精製して作られます。この精製精度や精製方法によって「白色ワセリン」と「黄色ワセリン」になります。

「白色ワセリン」は通常「黄色ワセリン」よりも精製精度が高く不純物が少ないとされます。現在日本ではたんに「ワセリン」と言えば、通常「白色ワセリン」を指します。


アスファルト


ちなみに残渣からは、いろいろな製品が生み出されますが、残渣の最終製品はアスファルトです。

アスファルトは、大きな分子量の炭化水素の混合分で石油から生まれる物質でもっとも重く粘っこい物質です。

アスファルトは、旧約聖書にも記述があるそうで、人類には縁の深い物質です。

当然、当時のアスファルトは、人工的な精製でなはなく、石油が自然に固まった天然アスファルトと推測されます。
(2017-07-19)
<ワセリンとアルカン | (25)マイクロクリスタリンワックス>
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