ワセリン物語

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(15)ワセリンの使用期限

ワセリンの使用期限


ワセリンの使用期限はどれくらいでしょうか?ワセリンは、メーカーが定める規制よりも一般的に長い期間使えるものです。


ワセリンの劣化の原因(1)・・・腐敗


食物の劣化の最大の原因は腐敗です。

食物エネルギー源とする細菌・菌類などが食物を分子レベルで分解し腐敗させるからです。

しかし、ワセリンには細菌・菌類のエネルギー源となる物質が含まれていません。そのためワセリンは腐敗しません。


ワセリンの劣化の原因(2)・・・酸化


酸化とは、物質から分子レベルで他の物質と反応して電子が奪われる現象です。

たとえば、鉄は酸素(O2)と反応して、酸化鉄になります。この場合、鉄の電子は酸素(O2)に奪い取られた状態です。紙や木材の燃焼は、それらの中の炭化水素が酸素と反応している現象です。

一般に酸素は、他の物質から電子を奪い取り相手を酸化させるパワーがあります。酸化した物質は、サビや燃料の事例どおり、一般に劣化します。

ワセリンに不純物が含まれる場合は、これらが酸化し変色の原因となりますが、ワセリン自体は、酸素に対しても非常に安定した性質を示し、数百度の高温にならない限り、常温で酸化されることは通常ありません。


ワセリンの劣化の原因(3)・・・紫外線


紫外線とは、放射線の一種で物質を破壊する可能性があります。

紫外線にさらされた皮膚は劣化し、シミやシワの原因となりますし、プラスティック(高分子有機化合物)が、紫外線で劣化しボロボロになる事例は日常的に体験していることです。

ワセリンに不純物が含まれる場合は、これらが紫外線のため変色することがあります。

しかし、ワセリン自体は、紫外線に対しても非常に安定した性質を示し、通常の生活における程度の紫外線では、劣化や破壊は観察されません。


色やニオイに変化がなければ数年は余裕で使用可能


このようにワセリンは、腐敗・酸化・紫外線に対して、安定した性質を示すため、ほとんど劣化することなく、何年でも使用可能です。

しかし、不純物や強烈な環境変化で劣化します。劣化した場合、通常、色・ニオイに変化(正常な状態は、白色・無味無臭)が発生しますので、そういう場合は、使用されないことをオススメします。


(2017-07-17)
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