開発日誌 (~2012年)


(7) 夏を越せるか? オイルとワセリンの分離
ワセリンのテクスチャは、オイル配合で比較的よくなりますが、夏場は、逆にオイルで問題が発生することがわかりました。

「肌が露出する季節だからこそ使いたい」夏場のハンドクリーム


まあ、ハンドクリームなので、夏場使用する人はいないとは早計でした。

「肌が露出する季節だからこそ使いたい」という女性のお客様からの意見をいただき、ごもっともと納得。

今年の夏は、例年以上の猛暑でした。空調を付けないなら室内でも軽く30度を超える日が続きました。


夏場の環境では?


こういう気候条件でベタガードがどうなるか実際のテストができました。

ワセリンとオイルが分離しがち

という結論になりました。



オイルとワセリンの融点が違いすぎる


5月くらいから「ポケットに入れておいたらオイルが飛び出してきた」などの感想もいただいいたので予測はしていましたが、実際に見てみると激しく納得。

ワセリンの融点は40-60度前後。一方ホホバオイルは5度-15度くらいでしょうか。どちらも天然物なので、純粋な単一成分と違って、融点にバラツキがあります。

冬場でも室温は通常10度や20度はありますのでホホバオイルは液体ですが、液体でもパワー不足でワセリンに閉じ込められたままです。

しかし、30度くらいに上がってくるとワセリンも固体ながら緩み出しますし、ホホバもアクティブになってワセリンから飛び出し始めるという感じです。

ある程度飛び出すと、気温が下がっても元に戻りません。元に戻すには人の手で掻き混ぜればいいのですが、そういう手間をユーザーに負担させるのは製品として問題です。


溶けても品質には問題ない


オイルがにじむと見た目が悪く、また使い勝手がよくありませんが、しかし、掻き混ぜればハンドクリームとしての効果には問題がないこともわかりました。

クリームの伸びがよくなりますので、テクスチャはむしろ改善されます。


ホホバオイルに代わる成分の模索


今回の経験を受けて、ホホバオイルに代わる成分を最初から見直すことになりました。

・融点がワセリンに近いか、むしろ、ワセリンより高いこと
・油溶性


(2012-03-29 14:46:46)

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