開発日誌 (~2012年)


(7)ワセリンは万能薬か?

万能薬と考えられたワセリン


ワセリンは、発売当初から、それまでのハンドクリームや軟膏には見られないほど、切り傷・手荒れ・手湿疹に対して治癒効果を発揮しました。

ワセリンの発明者であったチーズボロー氏の熱心な啓蒙活動やマーケティングの影響もあって、やがてワセリンは一部の人々から「万能薬」と考えられるようになりました。


ワセリンを食べる?


ワセリンの発明者・チーズボロー氏は、万能薬としてのワセリンに対して深い信念を抱き、毎日スプーン一杯のワセリンを食べていたと言われています。

胸膜炎を患ったときは、頭・背中・足までワセリンを塗布することで短期間に回復しました。

チーズボロー氏は、96才の長命を全うしますが、ワセリンのおかげと信じていました。

ニキビ・ヤケド・切り傷・擦り傷の範囲なら効果が確認できます。

しかし、チーズボロー氏のように食べたり、胸膜炎の治療に使用することに対して、科学的・医学的に意味があるかどうかは、現代医学では、意見が分かれると思われます。


薬効がないワセリン


現在、ワセリンは何の薬効もないものと考えられています。

薬効がないため、触れるものに何の変化を起こさせず、自分自身も変化せず安定した状態であることが結果的に皮膚を保護します。

つまり、ワセリンのメリットはただ一つ、人体に影響を及ぼさず、比較的長時間、皮膚にとどまり、外界からの水・刺激・乾燥から皮膚をがっちりプロテクトすることです。

そのため人体は、本来を治癒力を発揮しやすくなり皮膚の再生を促進します。

つまり、ワセリンのメリットは人の自然治癒力を引き出す点です。

これこそ、古代ギリシャ医学や東洋医学から受け継がれる医学の原点ともいえる作用と思います。



(2009-01-24 07:50:48)

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