開発日誌 (~2012年)


(6)ワセリンと原油

原油から生まれるワセリン


地中から掘り出された原油は、そのままで利用されることはほぼありません。

原油とは、採掘後、ガス・水分・土砂などを大まかに除去した状態の石油で、原油は蒸留や分留と呼ばれる石油精製のプロセスを経て様々な製品が精製されます。

石油には、不純物として硫黄・酸素・窒素などが含まれるます。

石油と言えば、ガソリンや灯油などの燃料のイメージですよね。

プラスティックの原料というイメージもありますが、その生まれる過程を見る機会が、一般消費者の私たちには、あまりないので知識として知っている方がほとんどです。


奇跡の成分 = 石油


実は石油は、純粋な炭化水素の塊、炭化水素を混合物です。

この炭化水素は、燃料にもなりますし、プラスティックの原料にもなりますが、様々な薬品が生まれ、もし食料危機が起これば、食品の原料にもなり得るミラクルな成分です。


ワセリン = 炭化水素


原油を構成している物質は主に炭化水素。

炭化水素とは、C(炭素原子)を核に複数のH(水素原子)が組合わさった分子。

C(炭素原子)の数によって多数の種類があります。

代表的な炭化水素にはメタンやプロパンがあります。

下記表は炭素数別の炭化水素(アルカン、飽和炭化水素、パラフィン系炭化水素)の種類と製品への応用例です。この表からワセリンが石油製品の仲間であることがよくわかりますよね。


Table【アルカン、飽和炭化水素、パラフィン系炭化水素の例】
分子式(nH2n+2)分子量名称用途
CH416メタン燃料ガス
C2H630エタン燃料ガス
C3H844プロパン燃料ガス
C4H1058ブタン燃料ガス
C5H1272ペンタン溶剤
C6H1486ヘキサンガソリン
C7H16100ヘプタンガソリン
C8H18114オクタンガソリン
C9H20128ノナンガソリン
C10H22142デカンガソリン
C11H24156ウンデカン灯油
C12H26170ドデカン灯油
C13H28184トリデカン灯油
C14H30198テトラデカン灯油
C15H32212ペンタデカン軽油
C16H34226ヘキサデカン軽油
C17H36240ヘプタデカン軽油
C18H38254オクタデカン重油
C19H40268ノナデカン重油
C20H42282エイコサンワセリン
C25H52352ペンタコサンワセリン
C30H62422トリコンタンワセリン
C40H82562テトラコンタンワセリン


※ワセリンは、一般に炭素数が20-40程度のものです(厳密な定義はありませんので、必ずこの範囲の炭化水素を指すわけではありません)。

※これ以上の炭素数になるとタール、アスファルト、残余燃料などになります。






(2009-01-24 07:50:47)

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