開発日誌 (~2012年)


(5)ワセリンとメンソレータム

ワセリンから生まれたメンソレータム


メンソレータム(Mentholatum)は、メンソール(Menthol)とペトロリータム(Petrolatum = ワセリン)からの造語です。


メンソレータムの歴史


1894年生まれのメンソレータムは、ワセリンにメントールとカンファーを配合した医薬品です。

あらゆる種類の皮膚トラブルに効果的なことから発売当初から米国で爆発的な人気を博しました。

メンソレータムは、メンソレータム社(The Mentholatum Company Inc)によって、開発された軟膏薬です。

設立者は、アルバート・アレキサンダー・ハイド(Albert Alexander Hyde)氏。

開発のきっかけは風邪によるノドの痛みを緩和する「せき止めシロップ」や胸に塗る「せき止めクリーム」の開発でした。


ワセリン + メントール


主要成分は、カンファーとメントール。どちらも涼しい印象を与える成分ですが、皮膚の炎症に対して抗炎症作用があります。

「せき止めクリーム」は、実際に商品化されましたが、消費者は、それが全身のスキンケアに有効と感じ、切り傷や手荒れなどに使用する人が多いことが判明しました。

つまり、「せき止めクリーム」はせき止めよりも、手足の傷用常備薬として利用されました。

そのため、開発をやり直し1894年「メンソレータム軟膏」がリリースされました。

これはワセリンにメントールと多少の精油などを配合した製品です。


メンソレータム社の変遷


リリース後すぐに大変なヒット商品となり、1920年(大正9年)には、近江兄弟社によるメンソレータム輸入販売開始されました。

その後、近江兄弟社は日本における「メンソレータム」製造・販売権を取得し、国内製造販売を行います。

メンソレータム社は、1988年日本のロート製薬社によって買収され、現在、ロート製薬傘下で、メンソレータムは販売されています。


(2009-01-24 07:50:46)

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