開発日誌 (~2012年)


(3)ワセリンの人気

ヴィクトリア女王も愛したワセリン


はじめはまったく売れなかったワセリンですが、ユニークな販売方法を採用し瞬く間にワセリンを普及させます。


「ガマの油売り」商法


チーズブローは「チーズブロー製造会社」(Chesebrough Manufacturing Company)を設立し、ワセリンの量産化を実現します。

しかし、それまでになかったタイプのスキンケア商品ですので、はじめはまったく売れません。

そこで、彼が採用した販売方法が、路上で自らの手や体を傷つけたり炎で焼いたりしてワセリンで治癒する実演販売でした。

日本の「ガマの油売り」と同じ方法ですね。


ユニリーバ社による買収


チーズブロー社は発展を遂げます。

チーズブロー社はその後、ポンズ・クリーム(Pond's Cream、Pond's Vanishing Cream、Pond's Cold Cream)で有名なポンズ社と合併し、その後ユニリーバ社に買収されて現在に至っています。


ヴィクトリア女王


チーズブローは、ワセリンの発明及び販売普及の功績により、1883年、英国ナイトの称号を授与されます。

授与式において当時の英国国王・ヴィクトリア女王は「私も毎日ワセリンを使っています」(used Vaseline every day)と言って、チーズブローとワセリンを褒め称えました。


万能薬として愛されたワセリン


ワセリンは、米国を中心に世界中に販路を拡大し、世界中の人々のスキンケアの万能薬として愛されるようになりました。

現在科学では、ワセリンは万能薬ではないことが判明しています。

それどころか、むしろ「薬効ゼロ」。

しかし、ワセリンは皮膚自身の治癒力を引き出す物質として、現在でも世界の皮膚科でもっとも大量に処方される薬の一つです。



(2009-01-24 07:50:44)

TOP