開発日誌 (~2012年)


(2)ワセリンの発明

時代はクジラから石油へ


1837年ロンドンで生まれのロバート・チーズブロー氏は、化学者でありワセリンの発明者。


ペンシルベニア州タイタスヴィル油田


ロバート・チーズブローは、それまでクジラから灯油(ケロシン)を採取する仕事をしていましたが、油田の発見と石油の普及で職を失います。

そこで自分を無職に追い込んだ石油を調査するために、米国初の油田であるペンシルベニア州タイタスヴィルに行きます。


真空蒸留法


そこで目にしたものは、危険な採掘現場で、労働者たちはロッドワックスを傷の治療薬・薬代わりに利用していた光景です。

ロッドワックスのサンプルを採取し、実験室に戻り、苦労の末、ロッドワックスの精製に成功します。

その際、生み出された技術が真空蒸留法という精製方法でした。


ワセリンの特許取得


この結果生まれた物質(ワセリン)は、半固形で、やや黄色味を帯びた物質でした。

彼はこの蒸留法に対して特許を申請し、その中で「ヴァセリン」(Vaseline)という言葉がはじめて使用されました。

1872年に特許は成立しました (U.S. Patent 127,568)。

「ヴァセリン」(「ワセリン」は日本におけるヴァセリンの派生用語)は、現在でも商標ですが、世界中で、あまりにも使用されたため一部の国で普通名詞化しています。

ワセリンは、チーズブローの造語でドイツ語の「水(wasser)」とギリシア語の「オイル」の意味と考えられています。



(2009-01-24 07:50:43)

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