開発日誌 (~2012年)


ウリ成分による種類
(2010-04-01 08:30:02)

ウリとなる成分、「○○入りハンドクリーム」


ハンドクリームによく使用される代表的な成分を見ていきましょう:


  • ・尿素・・・角質を破壊し溶かす(角質溶解作用)。反面細胞を傷つけるので賛否両論アリ。

  • ・ビタミンA(レチノール)・・・糖タンパク質の新陳代謝を高めケラチン抑制。アンチエイジングビタミンとして近年注目度が高い。

  • ・ヘパリン類似物質・・・保湿効果

  • ・ヒアルロン酸/コラーゲン/セラミド・・・人が持っている保湿成分を外部から投入するコンセプト

  • ・高分子シリコーン(シリコン)・・・シリコンはプラスティック皮膜を作り手袋のように手を保護するが、違和感があり賛否両論アリ。

  • ・ステロイド・・・劇的効果あり。医薬品にのみ配合。副作用リスクあり。



このうち、ステロイドは強力な生理作用があるため濃度や強度が高くなると医師の処方箋なしには買えない・使えない「医療用医薬品」。

ヒアルロン酸/コラーゲン/セラミドは入っていれば、それなりに損はない成分です。

ただし、原料が高価であるためハンドクリームの価格自体高くなる傾向があります。

シリコーンは突っぱった感触が、プロテクトされていて安心と感じる肯定派と不自然とする否定派が存在し、好みが分かれます。

尿素はハンドクリーム成分として目に見える効果が発揮されやすく、非常に人気がある成分です。

しかし、一方で医療関係者の中にもネガティブな見解を持っておられる方もおられ、意見が分かれます。



開発日誌 (~2012年)


ハンドクリームとは?
(2010-04-01 08:30:01)
手の皮膚を保護し、皮膚トラブルの防止または治癒を目的とした化粧品または医薬品。


水仕事に耐えるタフさ


スキンケアクリームなので基本的な成分はフェイス用やボディケア用のクリームと同じ。

しかし、水仕事(炊事、洗濯)や手作業など外界の刺激に晒される部位であるためパワフルでタフであることが求められる。


最強ハンドクリーム?


最強ハンドクリームは人の「皮脂」でしょう。

ハンドクリーンはある意味、皮脂のサポートでしかない。

皮脂はオイルと脂肪酸とワックスでできている、すべて炭化水素の仲間。


ハンドクリームの2系統



  • 白色系クリーム (乳化系クリーム)
  • ノンウォーター系 (典型的にワセリン系)



白色系の基本


市販されているハンドクリームのほとんどが、白色系(乳化系)クリーム。

見た目、ミルクのような色・ミルククリームにそっくりな感触から「白色系」と呼ばれる。

配合成分はメーカーや製品によって多種多様だが、白色系クリームの特徴は:

「水+油脂+乳化剤」

本来、水と油脂は混じり合わないが、それを混じり合わせる成分が「乳化剤」、別名「界面活性剤」。

一般的な白色系ハンドクリームでは水は70%-80%、油脂は10%-20%、その他成分で構成されている。


ノンウォーター系の基本


ノンウォーター系の典型的な成分 = ワセリン。

ワセリンとは石油から採取される純粋な炭化水素。

室温では見た目も手触り感も半固形のワックスのように見える。

ワセリン・クリームの基本構成は下記のとおりです:


  • 「ワセリン単品」
  • 「ワセリン+油脂」
  • 「ワセリン+医薬成分」


ワセリンは単体そのものが皮膚科で処方される成分。

それだけでなく皮膚関連医薬品・軟膏など塗り薬のベース基剤となっている。




開発日誌 (~2012年)


ベタガード6 開発記録
(2010-04-01 08:30:00)
「最強ハンドクリーム」(ベタガード6 開発記録)は2012年4月から2013年に書かれた記録です。

外部ブログサービス・サイトにて公開しておりましたが、当社サイトに移動しました。

※ベタガード5 → 試作5番目
※ベタガード6 → 試作6番目
※ベタガード7 → 試作7番目でこれが最終製品となる(2012年12月1日リリース)


(2017/07/19)



開発日誌 (~2012年)


手湿疹30年の方の意見
(2009-01-24 07:51:13)
今日のワセリントピックは海外の方のブログから:

ワセリンはわが友



--------------(引用)--------------
Petroleum Jelly Is My Friend
http://lifewitheczema.wordpress.com/2011/03/26/petroleum-jelly-is-my-friend/

Honestly, I have found that petroleum jelly–and, I mean PURE petroleum jelly–has proven to be the only reliable product to effectively seal in moisture and seal out irritants when my eczema flare-ups are very bad. And, if you’ve seen the photo of me in my introduction post, that’s not quite as bad as they can get.

Now, again, I’m talking about pure petroleum jelly, which is simply a mixture of hydrocarbons, and nothing else. To my great dismay, the Vaseline brand seems to have flooded the retail shelves with Vaseline Cocoa Butter and Vaseline Baby both of which have added fragrance. Fragrance is a very bad thing for eczema sufferers. And, it appears that many of the stores in my local area are reducing the shelf space occupied by fragrance-free petroleum jelly. I’ve ended up shopping in the infants isle at a major discount store to find what I want as stock–during this bad economy–is not refilled as often as it may be needed.

長年、手湿疹と付き合ってきて思うことは手湿疹が本当にひどいとき、効果的に水分を維持し、外界からの刺激からプロテクトしてくれる薬はワセリンしかないということ。

ここで言うワセリンは純粋なワセリンであって、それは炭化水素の混合物であって他には何も入っていないモノのこと。悲しいことに、市販のワセリン商品には香料が含まれています。香料は手湿疹に苦しむ人にはよくありません。
--------------(引用)--------------


30年も苦しんでいろいろ試した結果がワセリン


筆者は30年のて湿疹に苦しむ人で手湿疹に関する日記的なブログを書かれています。

個人のブログで研究や学術的な検証の結果ではありませんが、実際の体験談だけに説得力もあります。


純粋ワセリンがオススメ?


「香料」入りのワセリン製品が多いことが嘆きになっていますが、香料といっても自然産物から合成薬品まで数万種類ありますので一緒くたに香料はよくないというご意見は異論があるかも知れません。

しかし、要は純度の高いワセリンを使用したいとのご意見で近所のお店には純粋なワセリンがあまり販売されていない様子です。


日本には純粋ワセリンが豊富にある


日本では日本薬局方がさだめる「白色ワセリン」が豊富に出回っていますのでこの種の悩みはありません。

しかし、さらに白色ワセリンを精製して純度を極限まで高めた「サンホワイト」などの製品もありますのでこのブログの著者さんが日本の事情を知るとうらやましがるのでは?と空想しました。



開発日誌 (~2012年)


ファンデーション下地としてワセリン
(2009-01-24 07:51:12)

ファンデーションの種類


大きく2種類:

・クリームやリキッドタイプ
・パウダータイプ


ファンデーション下地としてワセリンを利用する人の意見


クリームやリキッドタイプのファンデーションは界面活性剤が使用されているため好まれない方もおられます。

本来ヒトのカラダは油分の皮膜で肌を保護されているため界面活性剤は好ましくないという考え方です。

一方、パウダーファンデーションはわずかですが、お肌の水分を奪います。

ですのでワセリンを下地として使用することで保湿効果を維持できます。


皮膚科の先生方の意見


皮膚科の先生方もリキッドファンデーションやクリームファンデーションはお肌への負担が大きいという先生が多いように感じています。


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